店舗デザインから見た書体とフォントの変遷

店舗デザインとナールD

私は店舗デザインの仕事に従事し、早くも50年が経とうとしています。当時はフォントという言葉がなく、「書体」と呼んでいました。当時人気のあった書体の一つに「ナール」というものがありました。その名称は「ナカムラ+アール」という由来があるとされています。中でも、「ナールD書体」はデザイナーたちに大変支持され、丸ゴシック体の中太文字で、写植全盛期を支えた書体です。

ナール書体の例
ナール書体の例

癒し文字でお店を引き立てるテクニック

バブルが崩壊し、山一証券や拓銀などの金融機関が倒産し、日本中が疲弊していた時代、筆文字であえて崩したスタイルの「癒し文字」が生まれました。私も多くの癒し文字の制作に携わりました。現在でも、ラーメン店などでその名残が残っている店舗があります。現在もまた不況や経済的混乱が続く時代ですが、再びこのような書体が流行するのでしょうか。

寿司屋の符丁
癒し文字で書かれた寿司屋の符丁
寿司屋の短冊メニュー
癒し文字の短冊メニュー
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
癒し文字の例
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