江戸や古事記に学ぶ店舗デザイン

旧金毘羅大芝居「金丸座」の取材日記

香川県にある芝居小屋「金丸座」をモチーフにしたうどん居酒屋をつくりたいとのご依頼をいただき、取材をするため現地に赴きました。その時の取材記録です。

「金丸座」外観スケッチ

ネズミ木戸や無双窓が印象的で、取材をしながら店舗デザインに是非取り入れようと考えていました。江戸時代当時、ネズミ木戸は庶民の入口として使用され(くぐって入ります)、お偉い方々は大木戸を入口として利用していたそうです。

外観の全体像 正面に見えるのがネズミ木戸です
ネズミ木戸のおさまり 内開きの丁番が確認できます
格子が動くことで開放される無双窓

取材の記録を持ち帰り、店舗デザインに反映していきます。特徴的なネズミ木戸と無双窓だけでなく、提灯や歌舞伎自体のモチーフなど、あらゆる要素を店舗デザインに活かすことで唯一無二のうどん居酒屋に仕上がりました。

ネズミ木戸
ネズミ木戸をモチーフにした入口
無双窓
無双窓をモチーフにした間仕切り

盛砂と盛塩の云われ

砂を円形に高く盛ったものを盛砂といいます。玄関や庭の装飾、降雨時に敷く砂の保管の二つの目的を兼ねたものです。

盛砂

ところが、流行するうちに目的が変化していきました。客商売の家で戸口に砂を盛ると客が増え商売繁盛するという話が広がり、軒並み盛砂をするようになりました。この盛砂が、のちに盛塩になったというのが盛塩の由来のひとつと言われています。

盛塩の由来は他にもあり、地鎮祭での清めの塩、大相撲の巻き塩(力士が怪我をしないように神に祈るためのもの、土俵を「神聖な場所」にする儀式、「清めの塩」「力塩」「波の花」とも言われます)などが関係しているとも言われています。

老舗のお店では盛塩をすると海の潮が満ちてくるように店の繁盛が末永く続くとされ、開店前に盛塩をする風習が根付いていきました。

店舗での盛塩
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